はじめまして。ほぬと申します。
私は、2025年7月に築古戸建を購入し、DIYで直して賃貸物件として貸すということを始めています。
どうしてそれをやろうと思ったの? と思う方のために、ここでは、やるに至ったきっかけや、これからの目的を書いておきたいと思います。
ハワイで暮らした6年間
私は2019年から6年の間、ハワイ州のハワイ島というところで暮らしていました。
その暮らしの中で、二つのことを知ることができました。
まず一つ目に、ハワイ島では古い家、ボロボロの家でも、それを直して住むことが一般的であること。
そして二つ目に、自分が買った家を自分たちで直して住むことが一般的であること。いわゆる、DIY(Do it yourself)です。
まず一つ目について補足します。私たちが借りていた家は、1950年前後に建てられてもので、推定築75年程度でした。ハワイ島の東側の位置するヒロという街でしたので、湿気が多く、シロアリ被害も一般的です。その家も、例に漏れずシロアリに食い荒らされた形跡がそこここで見られました。窓や扉は立て付けが悪く、隙間があるのが当たり前でした。アメリカでは、すでに人が借りている賃貸物件でも、推定売買金額がわかるサイトがあり、住所で検索ができます。それによると、素人目に見ても築古で、シロアリ食い放題、隙間だらけのこの家は、600万ドル(当時で約7500万円)の値段がつけられていました。
あと、近所に、ボヤで一室の壁と屋根が黒焦げになった家がありました。数週間後に家の前を通りかかると、黒焦げになったところの壁と屋根だけが、別の資材を付け加えたような家になっており、新しいオーナーが買って入居していました。日本では、まさか次の買い手がつくとは思えない家でした。
それだけ、古い家でも、ボロボロの家でも、まだ価値があるとされていることは日本から行ったものとしては本当に驚きでした。
次に、二つ目の、自分が買った家を自分でなおして住むのが一般的であることについてです。
内装や外装はもちろん、風呂・トイレ・シンクといった水回りもHome Depotに行けば資材がなんでも揃うので、やろうと思えば素人が自分で入れ替えができてしまいます。
友達で、本当に壁や屋根に至るまで自分たちで直して住んでいる人もいましたし、資材を買ってきて家や小屋を自分で建てたという人もいました。そこまでではなくても、床をやり直したとか、ペンキを塗ったとか、自分たちで直しながら住んでいる人がたくさんいました。
人件費が高かったことも関係していると思いますが、plumberや佐官職人といった専門職の人たちの施工レベルが、日本人の目から見るとかなり雑だったから、自分たちでやってもいけるかも、という思いもあるのではないか思いました。
例えばうちの借家でトイレの水漏れがあって管理会社経由で来てもらった水回りの業者さんは、1時間程度で作業を終えて帰って行ったのですが、後で確認したところ、まだ水漏れが続いていました。
別の日に、天井が電灯の重さで少し下がってきていたところを直しに来た業者さんは、何ヶ所かネジで止め、上から白いペンキを塗って帰りましたが、後から見上げると、新しくペンキを塗ったところが古いペンキのところから浮き上がって見えている上、ネジの頭の跡がくっきり見えていました。
また、私が借りていた家は、内装も外装も白いペンキで塗られていたのですが、その塗り方が日本の内装屋さんのレベルからすると結構雑だと思いました。棚の内側の上部は、塗り残しがたくさんあり、過去は茶色に近い赤色で塗られていたことが容易にわかりました。大家さんがDIYで塗ったのかしら? と思いましたが、そうではなくちゃんと業者に依頼して塗られていたようです。
床についても、ワックスがけがされていましたが、かける前の掃除が適当なのか、細かいゴミや髪の毛なんかも塗り込められていました。壁のパテなども埋めたあとの処理がかなり甘く、ぼこぼこがたくさんある。そもそも上述のように、ドアは下に1センチほどの隙間があって、虫がスルーで入ってこれる。
それらをみた時私が思ったのは、「え、こんなのでいいんだ、私でもやれそう。なんなら私の方がうまくやれるのでは?」ということでした。そして、そう思った途端、やりたくてたまらなくなりました。
ハワイで借りて住んでいた家は、築75年でそれでも推定価額は600万ドル(当時で7500万)、流石に買えないと思っていたら、日本では空き家が増えていて、地方であれば数百万で買える戸建てもあると知りました。なんと、10分の1以下です! コロナで渡航に制限がかかった時期も経験していますし、世界ではその後戦争も起きています。
何が起こるかわからない、やるしかない! と思いました。
折しも帰国することが決まり、行くことになったのは茨城県。関西生まれにはほぼ未踏の地です。
でもやります。なぜなら、死ぬ前にやってみたいから。早速物件を探し、1軒目購入に至りました。
ここで、やりたいことを存分にやっていこうと思います。
これからやっていきたいこと
今回手がける物件に関しては、細々とやりたいことがたくさんあるのですが、おいおいここにも書いたり、動画にしていきたいと考えています。まずは、石綿含有建材調査者の資格を取ったので、その目視調査もしたいですし、電気工事士の資格も取ろうとしているので、自分でコンセントや照明の取り付け等の施工をしたいと考えています。とにかく壁に漆喰を塗って、アクセントカラーを使ってみたいし、ブロック塀を壊して駐車スペースを広げてみたいし、和式便所を洋式化してみたいし、和室とダイニングの間の壁を壊して部屋を繋げたいです。一つ一つやっていきたいと思います。診断士も勉強してみたいなぁ。
3年くらいのスパンでは、賃貸・自宅・民泊の3軒を3年間で手掛けてみたいと思っています。
そんな感じで、やりたいことのリストが膨らんでいますが、焦っても仕方ないので、じっくりやっていきたいなと考えています。
